広大な公共空間など,複雑な形状の環境に設置可能なディスプレイとして,物理的に独立した画素を環境中にばら撒いて設置する方式のディスプレイを提案しています.これは,画素として無線通信可能なLED(LEDノード)等を多数用い,各画素の発光をコントロールすることで,全体としてひとつのディスプレイを構成します.これにより,設置する環境や提示する情報に合わせて,自由な形状,サイズ,画素密度のディスプレイを設置可能となります.また,実空間の人物や物体と関連した情報の,対象上への直接提示が可能となります.
ここで,不均一に配置された画素によるディスプレイでは,表示する情報の細部が再現されない問題が発生してしまいます.そこで,提示する画像の細部を効率的に表現するよう情報の表示位置を調整する最適化手法を考案し,実装・評価を行っています.また,数千~数万オーダーの更に多数の画素を用いた際の効果は,シミュレーション環境を実装し評価を行っています.