User Differentiation Through Capacitive Sensing
従来のタッチスクリーンでは、複数点(マルチタッチ)の入力を認識することは出来ますが、誰がそのタッチ操作を行っているかを知ることは出来ません。Capacitive Fingerprintingでは、ユーザの身体や衣服の電気的特性を利用した複数ユーザによるタッチ操作の識別方法を提案します。佐藤らによるSwept Frequency Capasiteve Sensingに基づき、幅広い周波数帯の交流信号でユーザのインピーダンスを計測することでこれを実現しました。各々のユーザの筋肉量や骨密度といった体組織の構成、また衣服や靴などの身につけているものの違いから、複数のユーザを識別するために十分な情報を周波数特性のカーブから得ることが出来ます。本手法は、スマートフォンやタブレットデバイスなどでの協調作業やゲームにおいて幅広い応用が期待されます。論文では、計測原理、ハードウェア・ソフトウェア構成、認識精度、さらに3つのデモアプリケーションを紹介し、議論しています。