Touché: Enhancing Touch Interaction on Humans, Liquids, and Everyday Objects
TouchéはSwept Frequency Capacitive Sensing (SFCS: 広範囲の周波数帯での静電容量計測)を行うことで、ほぼすべての物体でジェスチャ入力を可能とするセンシング技術です。従来の静電容量タッチセンサでは、指が触れているかいないかの2種類の状態しか分かりませんが、SFCSを用いることで、ドアノブを一本の指で触れている・二本の指でつまんでいる、握っている、触れずに手をかざしている、といった複雑なタッチジェスチャを非常に高精度で検出することが可能となります。導電性のある物体であればセンサから一本のワイヤーを取り付けるだけでどんなものでもジェスチャ検出が可能となります。そのため、タッチスクリーン上でのインタラクションに限らず、ドアノブや水などの液体、人体そのものもタッチインタラクティブにすることが出来ます。本論文では、5種類の条件でのインタラクションを提案しており、99%以上の精度でジェスチャーを判別可能であることも示しています。